──「もうちょっと和音の話」音楽理論/和声──■


 大変御無沙汰しております。2月は一度も更新しないなんて、ねーっ!


ここをご覧になっている物好き(失礼しました)な方々。
決してサボってた訳じゃございません。
採譜の依頼に答えていたので、"採譜話"を書いてる余裕がありませんでした。


しばらく振りで、前回何を書いたかも良く覚えていなくて…。
慌ててバックナンバー(って程でも無いか)を見て、
こんな前置きをしながら考えています。

それにしても、読んでる人っています?
聞きたい事がありましたら、BBSまでお願いしますね。

 …っとウダウダ書きつつ、本題。


前回"和音の転回"に話が進んだ訳ですが、
鍵盤楽器&ギター経験者を除く全ての人に言いたい!

ぶっちゃけた話、メジャー/マイナー/7th/9th(テンション)といった
和音の事をどれだけ理解しているでしょうか?

これを説明した上での転回形って気もしますしね。
楽器は玄人でもコードはさっぱりという方の為にお送りします、このコーナー。


「コード─和音─って何なのよ?」



良く分からない書き出しですが、そもそも和音って何ですかね。
理論書風に言えば、『2つ以上の音の重なり=ハーモニー』といった所でしょうか。


例えばヨハン・セバスティアン・バッハの「インベンション」はその代表格です。
左右各々単音フレーズで構成され(同時に2音しか鳴っていない)、
2つの独立したフレーズが交わると自然と和音になっているという、
驚異的楽曲であります。

勿論作曲者本人は、他にオルガンであるとかオーケストラ作品も書いており、
当たり前ですが片手でコードを弾けない訳ではございません。
(スミマセンねー、一応こう書かないと)

要はバッハの計算尽くで、"初代ファミコン"より音が少ないたった2音だけの
音世界を創っているのです。(しかしスゴイ例え。ちなみにファミコンは3音)

このインベンションを弾くと、2音なのにフレーズによっては7th/9thの雰囲気まで
感じられるから不思議です。


 あのー、全然関係ないですけどね。
インベンションの曲って、どれもこれも中盤で『II-V』を連発しますよね。

あれでアドリブとると面白いかも。(やったこと無いけど)



さて、2音にこだわって書いてきたのには訳があります。
音には役割があり、どのコードであっても化粧を取れば2音になるからです。

前回も使った『C』のコードに再び登場してもらって、
基礎の基礎を知ってもらいましょう。

そもそも、長調〜メジャー〜/短調〜マイナー〜って
何を見て(聴いて)言ってるんでしょう?

 C の構成音は 1-ド ・3-ミ ・5-
 Cmの構成音は 1-ド ・3-ミb・5-

一目瞭然!ミの音が長調か短調を決定していますね。

では、この「ミ」は何に対して『メジャー』なんでしょう?
何に対して『マイナー』なんでしょう?


それは「ド」に対してですね。

「ド」からの距離(半音の数)が"長い"のが『長調』(ド・ド#・レ・ミb・ミ)

「ド」からの距離(半音の数)が"短い"のが『短調』(ド・ド#・レ・ミb)

どうですか! メジャーを「長」、マイナーを「短」と訳した人は素晴らしい!


ここまで読んできて、そろそろ気付きましたか?

そうです、『ソ』って何してるんでしょう。
ズバリ、なんにもしてません。やる事無いデース。

1番目(ルート)と3番目(長or短)の2音で和音は成立します。


一応触れておくと、『ソ』は5番目の音。
5番目は特に意味を持たず、ひたすらサウンドを厚くする為だけに存在するのです。
可哀想なので、豊かな響きにするとでも言っておきましょうか。

ただし、これは普通の3和音だけの事。

5番目がシャープ/フラットと変化すると、途端に自己主張を始めます。
もう、濃過ぎるぐらいに。(aug/b5とそれぞれ書きます)

また5番目に変化が無くても、3番(ミ)が4番(ファ)に交代すると、
これまた刺激的なsus4(サス4=サスペンデット4)の響きを生み出します。
5番が居てくれるから、4番とぶつかりあう訳ですね。



一応書きますけど、「C」における1番〜5番の音は、
1番→ド 2番→レ 3番→ミ 4番→ファ 5番→ソ です。
これも分からんって人は、もう少し頑張りましょう。



なんか書き出すと長くなっちゃいますが、結論を申しますと、
「転回形より、まず1番/3番を見つけなさい!」という事です。
これが分かんなきゃ、長調も短調もあったもんじゃない。フー…。



 次は何時になるか分かりませんが、またお会いしましょう。